北海道のメノウ、ジャスパー 日本で最も新しく、そしておそらく最後の大規模なメノウの採掘地として栄えたのが北海道瀬棚郡今金町の花石だ。江戸時代の砂金取りから始まり、明治10年に若狭のメノウ加工業者たちによって開発されたこの産地は非常に多くの埋蔵量を誇り、一時は海外に輸出さえしていた。が、安価なブラジル産のメノウが広く流通しはじめ、埋蔵量も減っていくにつれて産業としてのメノウ採掘は衰退し、事実上消滅した。現在は林野庁によって採掘は禁じられており、古いストックが土産ものとしてごく少量売られているにすぎない。ここのメノウにはいくつかのタイプがあるが、多くは乳白色の縞瑪瑙で、これを酸化鉄に漬けて加熱し、赤い色を付けて加工していた。赤味の強い瑪瑙もあり、花石の名はおそらくカーネリアン、それもインクルージョンのあるものからつけられたのではないかと思う。ここに紹介するプルーム・アゲートはまさに「花の石」といった様子でこうしたものがどれだけ採れたかわからないが、プルーム・アゲートとしては最高の品質と言える。花石では緑色のモスアゲートタイプのものも採れた。 These agates are from my personal collection.
Not for sale. |
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Hanaishi Agate 北海道瀬棚郡今金町花石 Imakane, Setana, Hokkaido 170mm x 93mm x 44mm |
Hanaishi Agate 北海道瀬棚郡今金町花石 Imakane, Setana, Hokkaido 143mm x 118mm x 60mm |
Hanaishi Agate 北海道瀬棚郡今金町花石 Imakane, Setana, Hokkaido 165mm x 145mm x 21mm |
Hanaishi Agate 北海道瀬棚郡今金町花石 Imakane, Setana, Hokkaido 000mm x 00mm x 15mm |
Hanaishi Agate 北海道瀬棚郡今金町花石 Imakane, Setana, Hokkaido 000mm x 00mm x 15mm |
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