<< PREVIOUS PAGE II NEXT PAGE >>

P.1  P.2  P.3

パースの博物館にはいくつかピクトの石碑があるが、中でもSt.Medoe'sの教会から移設されたこの石のレリーフはとても面白い。1991年までは教会内の木製の箱に入れられており、公開されていなかったようだ。クラスIIの石碑だが、裏側は壁際に置いてあるために直接見られない。鏡に反射させてあり、少しは見えるようにしたつもりのようだが、ほとんど用をなしていないのが残念だ。上部には半立体の動物像がある。ここまで立体に彫ったものはピクトの石碑では珍しい。動物の頭部は削れている。表はオオカミか犬が噛みついてつながった装飾が左右にあるが、面白いのは十字架の上部左右にある、自分の体を噛む動物像だ。振り返って自分の胴を噛んでいる。