北部メキシコのチワワ州（Chihuahua）の砂漠地帯では世界で最も美しい縞メノウが豊富に採れる。様々な産地からそれぞれ特徴のあるメノウが採れるが、特にLaguna Agate=ラグーナ・アゲートは高品質な縞メノウの代名詞とも言えるほど、色彩と文様のバリエーションに富んでいる。採集が始まったのは1945年ころからで、60年代の初頭くらいまで、収集家や地元の人間によって地表に露出していたメノウの採集が行われていた。60年代後半以降しばらく新たな採取は無くなったが、90年代に入ると業者によって重機を使った地中のメノウの採掘が行われるようになる。が、地主がメノウを売ることにあまり興味をもっていず、土地を掘り返されることをあまり好まないこともあり、いずれも小規模な採掘で流通量は少ない。質の良さ、希少性から現在は最も高価なメノウのひとつとなっている。カラフルで細かい縞が美しいフォーティフィケーション・アゲートが特徴だが、モス、プルーム、チューブなどのインクルージョンのあるものも採れる。大きさは殆どがノジュラータイプの縞メノウで大きさは小石大から大きなものでも直径25センチほどまでだ。 Estacion Ojo Lagunaという小さな集落の東の丘陵地一帯で採れるものをLagunaと総称するが実際はAllanza Claim、Mesquite Claimなど採掘地は10以上あり、それぞれ色味や模様に特徴がある。

These agates are from my personal collection. Not for sale.