ヤシュチラン
ヤシュチランはチアパス州とグァテマラとを分けるウスマシンタ河の河岸段丘に残る、古典期マヤの重要な都だ。初代の王であるヨパート・バラム1世は359年に即位したことになっているが、ヤシュチランが繁栄するのは古典期後期で、7世紀後半から8世紀半ばのイッツァムナージ・バラム(シールド・ジャガー)2世(90歳以上生き、60年間統治したとされる)、バード・ジャガー4世の治世下で数多くの建造物や石碑が造られる。ヤシュチランはピエドラス・ネグラスなど、近隣の諸都市と抗争を続けていたが、これらの王の時代の繁栄はウスマシンタ河を利用した交易から得られる利益によって支えられていた。ヤシュチランは建築技術よりも、建築物のデザイン、また、数多くの石碑、まぐさ石の彫刻など、芸術性の高さで知られる。状態の良いものは大英博物館やメキシコ・シティーの国立人類学博物館に移送されているが、遺跡に残っているものだけでも、かなりの見応えがある。これらの石碑やまぐさ石の彫刻は、マヤの習俗や世界観を知る上で、非常に重要な手がかりをあたえた。ボナンパック同様、アクセスが難しかった遺跡だが、今はウスマシンタ河に出て、ボートに1時間ほど乗って遺跡に着く。 |
Altar
in front of the Labyrinth
|
|||
Structure
16
|
The Ball Court
|
Lintel of Structure 12 建造物12のまぐさ石のレリーフ
|
Great Plaza
|
Stela 1
|
Structure 6
|
Structure 6
|
Stela 11
|
|
|||
|
|
||
Structure 33 建造物33 |
Sculpture of Brid Jaguar IV
|
||
|
|
|
|
|
|
|
|