キリグア
キリグアはグァテマラ東部、ホンジュラス国境にほど近いモタグア河下流域に栄えた中規模の都市だ。周囲は現在ドール社のバナナ・プランテーションが広がっている。ホンジュラスのコパンに近く、両者は成立時から密接な関係があったとみられている。コパンの初代王のヤシュ・クック・モが即位した時、キリグアの王朝も同時に始まったとみられ、キリグアの王家はヤシュ・クック・モの血族、分家のようなものだったのではないかとも言われている。コパンの支配下にある衛星都市という存在だったが、モタグア河を利用した交易によって 栄え、738年、何らかの理由によって「嵐の空」王がコパンと戦争をおこし、コパン王家史上最も強力だった「18ウサギ」王の捉えて斬首、「嵐の空」王はコパンに倣って数多くの石碑を建立した。キリグアの石碑はコパンのそれに比べれば平板で立体感には乏しいが、装身具や碑文の細かなレリーフの技術は非常に水準が高い。キリグアの石彫に特徴的なのは、獣形祭壇と呼ばれる独特な形状の祭壇で、ジャガーの口から王が姿を現している様などが描かれる。特に祭壇Pはずんぐりした亀甲形の大きな岩の表面全体に聖なる獣、王の姿、碑文などが有機的に絡まり合った独創的なレリーフをびっしりと彫り込んだもので、マヤ美術のひとつの白眉となっている。 |
Great Plaza 大広場 |
Stela C
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Stela D 石碑D |
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Stela D
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Zoomorph G
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Zoomorph G 獣形祭壇G |
Stela H |
Stela H
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Monument 9
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Monument 9
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Monument 9
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Stela J 石碑J |
Stela K
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Altar L 祭壇L |
Altar N
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Zoomorph O 獣形祭壇O |
Zoomorph P 獣形祭壇P |
Zoomorph P
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Zoomorph P
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Altar P
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Acropolis
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Acropolis アクロポリス |