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Balnuaran of Clava
Stone Circle, Cairn
Inverness, Highlands
NH 757 444

P.1  P.2  P.3

スコットランド北東、ハイランド最大の都市インヴァネスの東約10キロほど、ネァーン川沿いの木立の中に非常に状態の良い青銅器時代の3つのケルンが残っている。3つのドーナツ型の石積みの墳墓がそれぞれ周囲をストーンサークルに囲まれる形で並んでいる。墓は入り口と通路のついたタイプと入り口のない(写真)タイプのものとある。外側は大きな岩の縁石に縁取られており、大変重厚な造りだ。いくつかにはカップマークが彫られている。三つのケルンの配置も、ケルンの石室に続く通路も、冬至の日の日没の方向、あるいは月が最も南に沈む方向に合わせてある。ケルンの周囲のストーンサークルの高さも、ケルンの縁石の大きさも南南西に向かって高く、大きくアレンジしてある。横石タイプのサークルとも共通性を持っている。通路が南西を向いているのはオークニーのメーズ・ホウと同じだが、冬至の日という、一年で最も力のない太陽が沈む方角を、ある種の黄泉の世界の方向と考え、死者の魂が向かう方角だと考えたのではないかと考える人もいる。西方向に入り口が向いていて、周囲をストーンサークルに囲まれた、このスタイルの石室墓つきケルンはこの遺跡の名をとってクラヴァ・タイプ・ケルンと呼ばれ、インヴァネス周辺に集中して約50ほど残っている。