アフリカ大陸北部に広大に広がるサハラ砂漠には非常の多くの岩絵が残されている。 現在世界最大の砂漠であるこの地域も、氷河期末期の約11500年前頃から約4000年前くらいまでの間、湿潤で緑の多いサバンナ気候だった。 動物を追って北上した狩猟採集民、他エリアから入ってきた複数の牧畜民たちが、それぞれの時代、それぞれの生活や自然環境を写した絵を残している。