大量のメノウを産するブラジル南部と国境を接するウルグアイでもメノウは多く採れる。ほとんどがブラジル国境付近だが、無色で模様にも乏しいものが多いため、殆どが加工用に回され、標本となるものは少ない。ただ、一つのメノウにフォーティフィケーションとオニキスバンディングのパターンが組み合わさって入っているものをドイツなどでは「ウルグアイ・タイプ」と呼ぶこともあるので、かつては良質な標本が多く流通していたのかもしれない。ウルグアイ産でユニークなのは水晶やアメジストのStalactite=結晶が棒状に集合しているものの内部にメノウが入っているものだ。いろんな形でメノウが入っていて面白いが、中心にまん丸く同心円状に縞模様が入っているものはEye Agateととして珍重される。石の文様を文化的に論じたフランスの学者ロジェ・カイヨワの名著「石が書く」でもクリスタルの中に黒目の大きなeye agateが紹介されていた。以下に紹介するものは Stalactiteを薄く輪切りにしたもので、ミネラル・ショーなどで多く売られている。
These agates are from my personal collection.
Not for sale. |