90年代から現在まで、アルゼンチンでは良質なメノウの発見が相次いだが、最初の、そして今のところ最も大きな収穫がCondor(コンドル)アゲートと呼ばれるメノウだ。90年代初頭にアメリカ市場に持ち込まれると、その色の鮮やかさ、縞の美しさは愛好家たちの関心を一気に惹きつけた。産地はMendoza地方のアンデス山脈の麓で、メノウが採れるAtuel川の渓谷に出るには徒歩で山越えをしなくてはならないという環境だ。採取したメノウもロバに積んで帰るような状況なので、採集の規模はさほど大きくないが、コレクター向け、一部宝飾向けにそれなりの量が流通している。赤、オレンジ系のフォーティフィケーションの縞メノウが標準的だが、青、紫などの色もあり、メキシコのLaguna Agateにひけをとらないカラフルさと模様の細かさをもっている。産地はSierra PintadaとCanon de Atuelの二カ所が知られているが、アメリカの市場では双方のものをCondor Agateの名で売っている。ほとんどがノジュラー・タイプだが、Sierra Pintadaのものは脈状に生成したものが多いようだ。フォーティフィケーション以外の模様は殆ど見られない。インクルージョンも比較的少ないが、特徴的なのはクロマトグラフィーと呼ばれる、色彩の不規則な変化が多くみられることだ。メノウの構造を成している縞の層とは無関係に色の変化があることを指すが、赤い縞の中に黒い斑紋が入っていたり、模様を横断して一部分だけがらりと色味が変わっていたりすることが、このメノウの特徴にもなってる。 These agates are from my personal collection.
Not for sale. |
Agate gravel pit near Uruguay River, Entre Rios 90mm x 75mm x 18mm |
Agate gravel pit near Uruguay River, Entre Rios 90mm x 65mm x 15mm |
Agate gravel pit near Uruguay River, Entre Rios 80mm x 50mm x 15mm |
Agate gravel pit near Uruguay River, Entre Rios 74mm x 50mm x 17mm |
Agate gravel pit near Uruguay River, Entre Rios 88mm x 70mm x 10mm |
Agate gravel pit near Uruguay River, Entre Rios 77mm x 72mm x 30mm |