Lake Superior Agateは約10億年以上前と、現在もっとも古い時代に出来たメノウと言われている。五大湖の一つシュペリオール湖周辺を主な産地とし、ミネソタ州の「州の石」だが、メノウを産んだ溶岩流の及んだ範囲が非常に広く、また、様々な地殻変動や氷河の流れなどによって広範囲に散らばっている。ネブラスカ、カンサス、イリノイ、ミズーリ、アイオワ、また、カナダ南部でも見つかるという。長い年月と氷河による圧力によってメノウは母岩から放れ、砕かれ、風化し、表面を削られた。このため、採集されるメノウの多くが文様を表面に見せており、玄武岩の母岩に残っているわずかなもの以外はほとんど完全な形で採れるものはない。が、こうした自然な形で模様が表に露出し、自然の力で表面が磨かれたものがむしろ収集家には好まれる。細かい縞模様が特徴だが、他にもあらゆるタイプの文様がある。オニキスタイプ、モス、セージナイト、チューブ、プルームと、メノウの模様は一通り揃っているが、表面に同心円状の縞模様があるEye Agateはこのメノウのもつ独特な模様の一つで、これも珍重される。色味も様々だが、赤茶系の色のものが殆どで、青や紫などの寒色はほとんど見られない。赤と白のコントラストのはっきりした縞模様の石は「キャンディー・ストライパー」と呼ばれ、特に人気が高い。現在でもさまざまな場所で拾えるので、コレクター向けに流通しており、交換なども盛んだが、ひび、亀裂が多いことから加工には適さず、商業的な採集は行われていない。大きさは小石大から大きくてもソフトボール大くらいまでで、大きくて模様が細かいものはかなりの高額で取引されている。
These agates are from my personal collection. Not for sale. |