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車道から少しはずれた、海が見える眺めのいい丘の上にガラスケースに入れられて立っている。クラス2の石碑だが、表の十字架の面はかなり粗い作りになっている。ノーサンブリア風の動物組み紐文様が見える。裏面は一転して非常に精緻なレリーフで、明らかに作り手が異なる。裏面の最上部はここには写っていないが、ダブル・ディスクにZ棒、その下に「ゾウ」がある。さらに下には狩りのシーンがあり、さらに下には渦巻き模様のパネルがある。この渦巻き模様のレリーフはいわゆる「島嶼ケルト」の遺物のなかでも最も完成度の高いものの一つではないだろうか。中心から渦が無限にわき上がってくるようなダイナミックな力を感じる。石が置かれた丘は古くから埋葬の地と言われていたようだが、石の下からは何もでてこなかったという。

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