Sacred Valley

サイウィテはアバンカイ地方に残るインカ時代の遺跡。アバンカイの町から東方約45キロ、クスコの南西約180キロに位置している。
非常に小さな遺跡だが、大きな岩を彫り上げた非常にユニークな遺物「サイウィテの石」があることで知られている。
サイウィテの石は卵型に整形された一枚岩で、長さ約4メートル、幅約2.7メートル、高さ約2.3メートル。上部に細かな彫刻がなされている。
彫刻は猫科の動物、トカゲ、猿、エビ、人間などの生き物と神殿、階段、畑などの建造物のミニチュアが渾然一体となったもので、
作成当時の世界観を表したもののようになっている。インカ時代の遺物とされているが、ここまで具象的な石彫は他にほとんど見られない。
彫刻にはミニチュアの水路が巡らされているが、これがきわめて精緻にできていて、一番高い所にあるため池のような部分に水を入れると水路を水が流れ、
彫刻面全体に行き渡り、最後は周辺に彫られた穴から外に流れ落ちるように出来ている。
ごく近くにやはり一枚岩を彫り上げた、インティワタナのような遺物が二つあるようだが、事前に調べることができず、見られなかった。

Pedro Rojas Ponceによる石の復元図(1955年)

Saywite site
ピサック

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石

 

Saywite Monolith
サイウィテの石

 

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石

 

Saywite Monolith
サイウィテの石

 

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石

Saywite Monolith
サイウィテの石