アルゼンチン、サンタクルス州北西部には約9000年前頃まで遡る岩絵が点在している。 中でも、ピントゥラス川沿岸のCueva de las Manos=クエバ・デ・ラス・マノス(手のひらの洞窟)は、先史時代の岩絵の中でも際立った存在だ。 洞窟の入り口横の壁面を埋め尽くす、色鮮やかな手のひらのステンシル群はまさに圧巻で、美術史的な観点からしても非常に重要な遺産といえる。