ゴゾ島の遺跡、シャーラ・サークルは、巨石神殿の時代以前（紀元前4100年〜3800年頃）に作られたストーンサークルと、神殿の時代に作られた地下墳墓との複合的な施設だ。1820年代に最初の発掘が行われた。この水彩画はその時に描かれたものだが、中央奥の二本の石柱がストーンサークルへの入口だったとみられている。マルタの巨石神殿とストーンヘンジとの類似性を指摘する人もいるが、むしろ、この入口付きサークルとブリテン島の湖水地方近辺に分布する入口付きストーンサークルとの方が類似性があるとも言える。