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Hal Saflieni Hypgeum
2008

ハル・サフリーニ・ハイポジウム

 

マルタの古代遺跡中最もユニークかつ驚くべき遺跡 が、このハル・サフリーニの地下墳墓だ。1902年に住宅の地下貯水槽の工事で偶然発見された。天然の洞窟を広げて岩盤をくり抜いて作られた、三層構造の施設で、納骨堂、神殿、貯蔵庫など複合的な用途をもったものとみられている。約1000年もの間、拡張、改造が繰り返され、複雑な構造をもっている。中からはおびただしい数の人骨、副葬品が発見されている。様式は建築物を模したものとなっていて、柱やゲートの形は地上の巨石神殿とよく似ている。このため、天井の様式がかつての地上の神殿の天井の形と同じように作られているのではないかとも考えられている。内部の壁画などを保護するため、見学は一日70人と厳しく限定されており、写真撮影も一切禁止されている。(この写真はWikimedia Commonsより転載)