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Hagar Qim
2008

ハジャー・イーム神殿

マルタ島の南西海岸沿いに残るハジャー・イームの神殿は、マルタの巨石神殿を代表する建造物のひとつ。紀元前3600年頃に小さな神殿の建造が始まり、紀元前2500年頃まで、三つの神殿が造られた。現在良好な状態で残っているのは、最後期、紀元前3000年から2500年頃に造られた最大の神殿だ。マルタの神殿群は、二種類の石灰岩で作られているが、一番大きな神殿にはマルタの神殿群の中でも最も大きな岩が使われている。最大の岩は重さ60トン近くもあり、ストーンヘンジの三石塔の岩と同程度のボリュームがある。海から吹き付ける強い風=シロッコに晒され続けたため、岩もボロボロに風化しており、現在は保護の為、遺跡全体を覆うドーム型の天幕がはられている。写真はその直前に撮られたもの。