中央アジアは牧畜、騎馬民族がその精力図を変えながら支配してきたエリアだ。各地に彼らによる壁画が、青銅器時代から古代、中世のものまで残っている。 主な担い手はアーリア系、スキタイ系、トゥルク系などと時代とともに変化していく。壁画には多くの動物に加えて、太陽信仰とも関連が考えられる一種の神像などもある。 広大なエリアに数多くの壁画と墳墓が残るカザフスタン東南部のタンバリ、キルギスの標高3000メートルを越える山の上の壁画サイト、サイマルー・タシュを中心に紹介する。