エミュー・ドリーミングは男児のイニシエーションの儀式のためのサイトと考えられている。
Jowalbinna Rock Art Safari Camp=ジョワルビナ・ロックアート・サファリ・キャンプを運営しているトゥリーザイス家の敷地にあり、見学ツアーを催行している。
キャンプ場はPercy Trezise=パーシー・トゥリーザイスという、画家で飛行機のパイロットだった人物が1980年に開いたものだ。
Laura周辺のアボリジニの岩絵は1960年代に道路工事によって再発見されるまで、地域のアボリジニにも忘れられていた。
パーシーは第二次大戦の戦闘機乗りで、戦後は救急搬送のパイロットなどをしていたが、このニュースを聞くと住んでいたケアンズから岩絵を見に行き、
非常に強い感銘を受けたのだという。彼は元々アボリジニ文化に関心が深かったが、この体験が彼の人生を決定することになった。
見つかったもの以外にも周辺に岩絵があるのではないかと、彼はLauraに居を移し、岩絵の探索に乗り出すことになった。
彼とアボリジニの友人であり、彼に絵を習いに来たDick Roughseyは地域の岩絵の探索、記録、そして保護などに尽力し、自らも岩絵のある土地の一部を購入、
後にジョワルビナ・キャンプ場を開いて岩絵のガイド・ツアーを行うようになった。彼らが発見した岩絵サイトは数多く、現在ローラ周辺はオーストラリアで最も多く岩絵の集中している場所として知られているだけでなく、
ユネスコで世界の先史時代のロック・アートのベスト10サイトに選ばれている。パーシーはLaura周辺の岩絵を語るには欠かせない存在であり、その功績は複数の団体によって賞賛されている。
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